座談会

座談会

2025年には団塊世代が75歳を迎えるため、国内の高齢者がグンと増加します。政府は医療費削減のために病床数を減らすことを目標に掲げていて、自宅による療養を進めています。訪問看護にシフトチェンジする必要性が高まっており、訪問看護師が求められています。
病棟看護と異なり看護技術に加えて様々なキャパシティが必要となり、その分やりがいや自分の能力をさらに発揮できるのが訪問看護になります。今回は「はな訪問看護事業」を担っているリーダーから「訪問看護あるある」を座談会形式にてお届け致します。

齋藤雄大(さいとう ゆうた)

本部部長
看護師
2016年8月入社

増山謙太(ますやま けんた)

看護事業部部長
看護師
2017年7月入社

今林涼(いまばやし りょう)

看護事業部副部長
作業療法士
2018年1月入社

01.「あるある」病棟看護と訪問看護の違い

齋藤

まず、給料がちがいます(笑)。

今林

そこからですか(笑)。

齋藤

でも実際にそうだよね。

増山

確かにそうですね。訪問看護の方が収入アップしますね。

今林

病院の基本ベースが低いのでしょうがないのですが…

増山

病院から訪問看護へ転職される方の中には、結婚して安定した時間と収入アップを求めて「はな」へ入社する方もいますね。

齋藤

あるあるだね。夜勤がないからお子さんがいる方も働きやすい環境だよね。

増山

それは言えてます。「はな」は家庭を持ちながら働いている方が多いですよね。

齋藤

他にある?あるある。

今林

作業療法士なのでリハビリをおこないますが、病院は専用器具を使用します。訪問看護の場合は自宅にあるものを利用しておこないます。イスやベットなどご自宅にあるものでリハビリの提案をするので、それを考えるのも楽しいです。

齋藤

なるほどね。自宅にあるものでリハビリができると日常的にできるからいいよね。

今林

そう思います。自宅で好きな時間に自分でもできるリハビリを、毎日続けて少しでも回復が早まればうれしいです。

齋藤

あと「看護」の内容が違うというか質が違うと思う。病院と比べ臨機応変な対応が必要だよね。

今林

正直、病院だと決まったことしかしないので、それがいいと思う方もいるとは思いますが、患者さんとあまり向き合っていない感じがしていました。

増山

流れ作業的に患者さんを診ることが多いから、一人ひとりに向き合う時間が少ないのは確かだよね。その分、訪問看護は1対1で向き合う時間が長いから看護師としてできる幅というか、看護スキルが発揮できるので充実感はあります。

齋藤

主治医からの指示書文章の解釈幅を自分で広げることも必要だと思います。例えば指示書に「薬の確認をしてください」と書いてあった場合、薬の残り数を確認するだけではなく、ちゃんと飲んでいるか、他の薬は飲んでいないか、聞いても忘れてしまっている場合はゴミ箱を確認するとか、ご利用者様の状況に合わせて何が最善か考えます。

増山

リハビリでもそうでしょう。リハビリ以外のことで気になることがあったら手伝ったりしているよね。

今林

レンジで食事を温めてから帰ったりすることもありますよ(笑)。足腰が弱い方もいらっしゃるので、生活の中の不自由を手伝ったりしますね。

齋藤

本来は看護やリハビリの範囲ではないけれど、会社理念のまさに「寄り添う心」だよね。

増山

生活を支えに訪問している場合もありますからね。

齋藤

ある独居のお年寄りの訪問時間についてケアマネジャーさんが1時間のプランを取っていました。正直そんなにかからないケアの内容です。
では、なぜ1時間かというと話を聞くことも含まれているからです。独居の方なので人と話す機会が増えることで、多少でも刺激になればということでプランが組まれています。これも訪問看護の指示書に「話しをする」とは書かれていないですが、汲み取ることも重要になります。

増山

心のケアも担っている部分がありますね。病院だと患者さんの話を聞く時間があまり取れないのが現状でした。話しをするだけでも心のケアになる場合もあるので、寄り添える時間があると信頼関係も築けるので大切です。

02.訪問看護に興味がある方へ

増山

人に興味があり、話すことが好きな方は向いていると思います。

今林

自分で考えて動くことが多いので、主体性があり利用者様のためになることを考えられる方ですと、やりがいがある仕事だと思います。

齋藤

本当にコミュニケーションが大切です。
自宅に伺うので信頼関係が築けないと「来なくていい」と言われてしまいます。これは当たり前のことで自分の家に上がり込んで、「タバコは吸わない」や「薬は飲んだの」とか他人からあれこれ言われたら気分も悪くなると思います。

増山

わかります。同じ「薬を飲む」でも言い方や接し方次第で信頼関係を築けるか、築けないか、ですよね。
訪問看護師が自宅に来るのを負担と思われたら、プロとして何か足りないということだと思います。

齋藤

これはマニュアル化できないから、看護師としての腕の見せ所だと思うな。最終的には人と人だから、何回も言うけど会社理念の「寄り添う心」が大切です。

今林

家族の方とのコミュニケーションも大切ですね。

齋藤

そうだよね。病院だと家族から話を聞く機会がほとんどない。

増山

在宅ですとご家族の方の協力が必要ですが、その方々も心や身体的に負担が掛かっている場合は、お話を聞いて少しでも負担が軽くなるよう相談に乗れるのも、病院ではできない「看護」だと思います。

03.「はな」のいいところを教えてください

齋藤

たくさんあって、話しが終わらないと思いますよ(笑)。

今林

本当にそうかもしれません。

増山

私の場合は色々なことにチャレンジできる!です。看護師ですが他の会社や病院からの人材紹介や他業種からのFC加盟事業など看護師以外のキャリアを積んでいます。また入社4年足らずで管理職として事業を任されることに感謝しています。

今林

長所しかみていないといいますか、長所を評価して伸ばしてくれるところです。

増山

いい人ばかりだよね。会社が大きくなると色々な不満も出てくると思いますが、不満を持っている人が少ないと思います。みんな「どうしたら会社が良くなるか」が共通した考え方になっています。

今林

何か問題が起こっても意見や提案が言える環境も好きなところです。

増山

「はな」は紹介だったり、先輩が入社しているからなどで入社する人が結構多いですよね。

齋藤

多い!紹介できるということは「はな」が好きな人が多いわけだから、これもうれしいよね。
考えてみたら看護師なのに他の得意分野をチャレンジさせてもらえるのはすごいことだと思うし、病院にいたら経験できないことができる。視野を大きく広げられる会社です。

04.これから「はな」で一緒に働く方へのメッセージをお願いします

齋藤

「こわい」と思わないで欲しいです。
確かに一人で訪問をしますが、主治医やケアマネジャー、訪問看護員、リハビリスタッフ、同じサービスステーションの仲間など、さまざまな職種と共にチームとしてご利用者様の在宅生活を支えているので、ひとりではありません。
病院では「看護師さん」として大勢いる看護師のうちの一人ですが、訪問看護師の場合は「◯◯さん」として自分の名前で働けます。利用者様の生活にじっくりと関わることができるので、訪問を楽しみにしていただいている方がほとんどです。
また訪問看護は高齢者で寝たきりの方の印象が強いかもしれませんが、乳幼児の小児分野から高齢者まで、幅広い年齢が対象です。

増山

今は病院や行政が病床削減で医療費や税金を減らす傾向にあるのと、ご本人も病院より自宅で過ごしたい要望もあり、これから訪問看護のニーズはさらに増えると思います。看護師としてキャリアを積めるチャンスでもありますので、ぜひチャレンジをして欲しいと思います。
小児から高齢者、介護予防から高度医療まで、診療科の枠を超えて関わるため幅広い知識や対応力が身につきますよ。

今林

訪問看護ではご利用者様の日々の健康管理からターミナルケアまで幅広いです。ご利用者様本人とご家族の希望と状況に応じて、医療的視点とご利用者様とご家族に寄り添った視点と、どちらも持ち合わせた対応が求められます。
最初から一人ですべてのことをできる人はいないので、訪問看護ステーションの所長や先輩看護師に相談して、一緒に成長ができたらと思います。

齋藤

はなへご入職をお考えの方へ。
「訪問看護ステーションはな」は葬儀事業が元となってスタートしたステーションです。
それ故に、ご本人、ご家族さまからのお受け取りは、さまざまです。
しかし、私たちのステーションでは、ご利用者さまがお元気なときから、お亡くなりになる最期の日まで、ずっと寄り添っていく事を目的に日々関わらせていただいております。そのため、大変な事や辛い事もありますが、それが逆にやり甲斐に感じています。
ご入職をお考えの皆さんと共に成長し合いながら、ご利用者さまのお気持ちにそっと寄り添い続けるケアを一緒に体感し、やりがいを感じながらお仕事しませんか?
ぜひ、ご応募お待ちしております!